魔弾のピアニスト若林顕
ピアノ・リサイタル・シリーズ
Vol.1 頂きに向かって…
5月20日(土)14:00開演
東京芸術劇場コンサートホール
魔弾のピアニスト若林顕
”百発百中”ではもはや筆舌に尽くし難し / 轟く打鍵が果てしなく撃ち抜いてきただろう / 眉間を、そして魂の琴線を…….. 映画監督:星野哲也
人は「感動」を心を熱くさせるとよく表現するが、若林顕の演奏は腹の底を熱くさせる。地球の中心にあるマグマがとてつもない圧力によって高温になるように、その演奏のもつ圧力が身体の中心を燃やすのだ。それは圧倒的に豊かな音量や鮮やかな超絶技巧のせいだけではない。作品の内面に入り込んだ、作曲家の心の襞に触れるような繊細な表現でも同様だ。ベートーヴェンのソナタとショパンのピアノ作品の、全曲シリーズの成功を足掛かりにして、若林はさらなる高みへと歩を進めている。今回の3回シリーズでは、作曲家たちの代表作とも言える名品が並んだ。傑作の真の姿が「魔弾」となって、聴き手の身体の奥深くに打ち込まれることだろう。 音楽ジャーナリスト:堀江昭朗
ガキの頃からロックンロールを聞き漁ってきた野蛮な耳にはクラシックは綺麗すぎるといつも思っていた。しかし、初めて若林顕さんの音を聴いた時、その音の魂にぶっ飛んだ!音のブロックが次から次へと降ってくる感じ。これは当たったら痛いヤツだ。これはロックの音だ。彼は完全に僕のクラシック感を捻じ伏せた。夢中で音に聴き入った。時に暴力的に、時に愛撫するように、指先一つで音質、音量をコントロールする一人芸術に度肝を抜かされた。そもそもクラシックは楽譜があり、型を学び、それを頒布するものだと思っていた。ごめんなさい。全くの理解不足だった。クラシックとは型を学び、型を壊すものかもしれない。気になって他の人が弾く同じ曲を聴き比べてみたが、全然違う。同じ譜面でこうも違うものなのか。彼らは今まで聴いてきたピアノの音だ。若林顕の音はこれはピアノなのだろうか?魂を突きつけられているような、胸ぐらを掴まれ、「お前は本物なのか!?」と詰問されているような、そんな気にさえなる。まるで打楽器、グローブで連打されているような錯覚を覚える。時にリトル・リチャードのようにシャウトで叩きのめし、時にエルヴィスのようにエロティックに囁き、時にサム・クックのように優しく癒してくれる。変幻自在の一人楽団。まさに魔弾のピアニスト。今、彼の音を聴くのが楽しみで仕方ない。僕らは知っている。若林顕は本物だ。 TVプロデューサー:平野雄大(FACTORY)
- 日時
2023年5月20日(土)14:00開演(13:30開場)
- 会場
東京芸術劇場コンサートホール Tokyo Metropolitan Theatre Concert Hall
- 出演
若林顕(ピアノ) Akira Wakabayashi, piano
- プログラム
メトネル:忘れられた調べ 第1集 Op. 38 - 第1曲 回想ソナタ
Nikolai Medtner: Forgotten Melodies, Op. 38: No. 1. Sonata reminiscenza
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調Op. 28
Sergei Rachmaninov: Piano Sonata No. 1 in d minor, Op. 28
~休憩 Intermission~
ドビュッシー:映像 第2集
Claude Debussy: Images, Book 2
ショパン:バラード 第4番 へ短調 Op. 52
Frederic Chopin: Ballade No. 4 in f minor, Op. 52
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
Igor Stravinsky: 3 Movements from Petrushka
- チケット
全席指定 S席¥5,000 A席¥4,000 B席¥3,000
12月21日発売
プレイガイド
アスペン ℡ 03-5467-0081
チケットぴあ https://t.pia.jp(Pコード 233-076)
イープラス https://eplus.jp/wakabayashi2023/
東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296(休館日を除く 10:00-19:00)https://www.geigeki.jp/t/
主催・マネジメント:株式会社アスペン
後援:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
特別協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン/アーティストサービス東京
特別協賛:株式会社パワーズ アンリミテッド
- お問合せ先
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