ストラディヴァリウス・
カルテット
Stradivari Quartett
Profile
シャオミン·ワン(中国)を中心に、ゼバシュティアン・ボーレン(スイス)、レヒ·アントニオ·ウジンスキ(イタリア)、マーヤ·ウエーバー(スイス)をメンバーとし、チューリヒを拠点に活動する弦楽四重奏団。ハビスロイティンガー・ストラディヴァリウス財団の支援を受け、同財団から貸与されたストラディヴァリウスを使用している。
彼らを結びつけているのは、音楽への愛であり、駆り立てているのは、音楽の才能で物語を語る情熱である。技術的な完成度が、演奏の大前提となっていることは言うまでもない。彼らは作品― ストラディヴァリウスの作品である名器と、作曲家たちの作品である楽曲 ― に生命力を注ぎ込む。この愛は、音楽を聴きたいと望む全ての人々の心を震わせる。
ストラディヴァリウスの名器は、独特の音色を持っている。その比類ないほどの質と、それにまつわる神秘的な伝説は、ストラディヴァリウス・カルテットのプログラムの魅力のひとつとなっている。四人が奏でるストラディヴァリウスの名器一つ一つが、それぞれの特徴と質を持っている。同じように、それぞれの特徴と質が違う四人の演奏者間で、特別なコミュニケーションをとっている。その結果、自由な発想が生まれ、演奏者たちも自然に呼応しあう。この「物語を語る」弦楽四重奏団は、聴く者たちの想像力の翼を広げさせ、彼らの心に絵画を描かせる。
シャオミン·ワン (ヴァイオリン) Xiaoming Wang, violin
使用楽器「アウレア」 “Aurea”
北京中央音楽院教授のシュウ・ルーとウィーンのゲアハルト・シュルツに師事。現在UBSヴェルビエ・オーケストラとUBS室内管弦楽団のコンサートマスターを務めているほか、チューリヒ歌劇場管弦楽団のセカンド・コンサートマスターも務めている。
ゼバスティアン・ボーレン(ヴァイオリン) Sebastian Bohren, violin
使用楽器「ジョージ王」 “King George”
スイス生まれ。8歳よりヴァイオリンを習い始める。チューリヒ音楽院でイェンス・レーマンに、その後ザハール・ブロン、アナ・チュマチェンコに師事する。数々のコンクールで受賞し、ソリストとしてウィーン・コンツェルトハウス、チューリヒ・トーンハレ等で、チューリヒ室内管、ルツェルン室内管等と共演している
レヒ·アントニオ·ウジンスキ(ヴィオラ) Lech Antonio Uszynski, viola
使用楽器「ギブソン」Gibson”
ポーランドの音楽一家のもと、イタリアに生まれる。幼少期からヴィオラとヴァイオリンを習い始める。スイス青少年音楽コンクールでヴィオラとヴァイオリンの両部門で優勝したのち、チューリッヒでアナ・チュマチェンコとザハール・ブロンに師事する。ルドルフ・バルシャイよりヴィオラ演奏者へと導かれた。
マーヤ·ウエーバー (チェロ) Maja Weber, cello
使用楽器 ボナミィ・ドブレー・スッジア “Bonamy Dobree- Suggia”
フラン・エルメルソン教授、ヴァルター・レヴィン教授、アルバン・ベルク弦楽四重奏団に薫陶を受ける。スイスの合奏団アルス・アマータ・チューリヒのメンバー。アマール・カルテットの創設メンバーとして、ブーベンロイト・コンクール第2位、ジュネーヴ、グラーツの国際コンクールで2位受賞。ロンドンでミレニアム・アウォードを受賞している。
In its playing the Stradivari Quartet seeks only optimal results. As such, it resembles its namesake in the field of instrument making. Stradivarius may even be said to provide the Quartet’s framework. Its leader plays the Stradivarius “Aurea” violin of 1715, while the violoncellist’s instrument, the “Suggia”, dates from 1717. The Quartet’s two other instruments are the “Ex-Wannamaker Hart” violin that was made by Giovanni Battista Guadagnini in 1767 and a viola from Hendrick Willems’s workshop dating from 1690. Just as the sound of these Italian and Belgian instruments blends to perfection, so the playing of the four musicians from Switzerland, China and Poland creates a uniquely harmonious impression. Since it was formed in 2007, the Stradivari Quartet has built up an enviable international reputation for itself both through its concerts and with its trademark, StradivariFESTEN. Throughout all of this it has remained in close contact with its audiences, who often follow the players as a loyal and enthusiastic fan base, enjoying not only the concerts themselves but all the attendant action. The result is an enthusiasm for music and culture on the very highest level in Zurich, Hamburg, Cremona and many other places.