田野倉 雅秋
Masaaki Tanokura
Profile
東京に生まれ、4歳よりスズキ・メソードにてヴァイオリンを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学に進学。その後スカラシップを得てニューヨークのジュリアード音楽院へ留学し、学士号を取得する。また、平成12年度文化庁派遣芸術家在外研修員として、700日間の研修を行った。これまでにアスペン音楽祭、モスクワ・コンセルバトリア・マスターコース・イン・ジャパン、京都フランス音楽アカデミーに参加している他、故小国英樹、原田幸一郎、清水高師、川崎雅夫、故ドロシー・ディレイ、チョーリャン・リンの各氏に師事している。
数多くの著名コンクールで優勝、上位入賞を果たしており、1991年、第45回全日本学生音楽コンクール東京大会中学生の部で第一位を獲得。続いて1995 年に日本音楽コンクール第2位受賞。1996年にはロン・ティボー国際ヴァイオリンコンクールにてセミ・ファイナリストになる。1998年、米国コロラド州のアスペン音楽祭において開催されたコンチェルトコンクールに優勝し、ラン・シュイ指揮の下、アスペン・コンサートオーケストラとバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番を演奏する。同年、第4回フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウスコンクールで第2位受賞。2000年には若手演奏家の登竜門として名のある第6回カール・ニールセン国際ヴァイオリンコンクール(デンマーク)で優勝、受賞リサイタルを開催し、好評を博した。
学生時代より国内外で積極的に演奏活動を行っており、フランス、アメリカ、日本にてリサイタルを開催している。オーケストラとの共演では、第4回ABCフレッシュコンサートで外山雄三指揮大阪フィルハーモニー交響楽団とヴュータンのヴァイオリン協奏曲第5番を大阪のザ・シンフォニーホールにおいて演奏し、テレビ放映されている他、日本フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、N響団友オーケストラなどのオーケストラ、秋山和慶、大植英次、マーティン・ブラビンズ、渡邊一正、大友直人、アラン・ブリバエフ 、山田和樹、川瀬賢太郎などの指揮者とソリストとして共演している。また、2001年11月にヤン・ワーグナー指揮オーデンセ交響楽団とコルンゴールドのヴァイオリン協奏曲のデンマーク初演を飾り、各方面に好評を博している。また2004年8月にはチェコ共和国のプラハ市で開催された国際音楽祭ヤング・プラハにソリストとして招かれ、チェコ国民劇場管弦楽団との共演でブラームスのヴァイオリン協奏曲をドヴォルザークホールにて演奏した。
現在、ソロ活動の他、アンサンブルにおいても国内外の多くの優秀な演奏家と魅力的なコンサートを行っており、別府アルゲリッチ音楽祭では室内楽マラソン・コンサートに出演しているほか、アペルト弦楽四重奏団、室内オーケストラ「アルクス」のメンバーとして日本各地において精力的に活動している。
広島交響楽団コンサートマスター(2004年5月〜2014年3月)、名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター(2012年4月〜2019年7月)、大阪フィルハーモニー交響楽団特別客演コンサートマスター(2012年9月〜2014年3月)、同団首席コンサートマスター(2014年4月〜2019年7月)を経て、 2019年9月より日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター。
これまでに仙台フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団 、大阪フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団の客演コンサートマスターとしても出演し、今後益々の幅広い活躍が期待されている。京都市立京都堀川音楽高等学校非常勤講師。
After graduating from the Music High School attached to the Faculty of Music, Tokyo University of the Arts, Masaaki Tanokura entered the university. He then earned a scholarship to study abroad at the Juilliard School in New York and earned his bachelor’s degree. He studied under the late Hideki Oguni, Koichiro Harada, Takashi Shimizu, Masao Kawasaki, the late Dorothy DeLay, and Cho-liang Lin.
He won the 2nd prize in the Japanese Music Competition and the 6th Carl Nielsen International Violin Competition in 2000. He has won many well-known competitions and won top prizes.
He became the concertmaster of the Hiroshima Symphony Orchestra in 2004 (retired in March 2014). He has been the Concertmaster of the Nagoya Philharmonic Orchestra since April 2012 and the Chief Concertmaster of the Osaka Philharmonic Orchestra since April 2014. From September 2019, he was appointed as the concertmaster of the Japan Philharmonic Orchestra. He has been nominated as a concertmaster by domestic orchestras and conductors, and his confidence is very strong.
He is currently a part-time lecturer at Kyoto Municipal Kyoto Horikawa Music High School.