クリストフ・ケーニッヒ
Christoph Konig

Profile

クリストフ・ケーニッヒは深い知性と音楽性を持った指揮者である。彼は現在オルケストラ・シンフォニカ・ド・ポルト・カサ・ダ・ムジカの首席指揮者の任(2009‐12 年)をつとめ、さらに近年、ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルクの首席指揮者と音楽監督にも就任した。配慮の行き届いた、それでいて刺激的なプログラムを提示する彼の指揮はエネルギッシュであり、同時に音楽そのものへの、そして共演者への思慮深いアプローチで定評がある。2 年目のポルトにおいては、マーラーの交響曲第1 番から第3 番とブルックナー、シュトラウス、ラヴェルの大作のみならず、ヘンツェ、サーリアホ、ピンチャーといった重要な現代作曲家の作品も取り上げている。なお、オーケストラの10 周年を記念するシーズンには、ウィーンのコンツェルトハウス(2010 年9 月4 日)でマーラーの交響曲第1 番を彼が指揮して幕を開けた。
ケーニヒはヨーロッパやアメリカにおいて客演指揮者としても人気が高い。最近の公演で
はオランダ・フィルハーモニー管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテゥム管弦楽団、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、レアル・フィルハルモニア・デ・ガリシア、マドリッドのRTVE 交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、スコットランド室内管弦楽団、BBC フィルハーモニー管弦楽団が挙げられ、その中でもBBCスコティッシュ交響楽団との中国公演では(2008 年5 月)は大変な成功を収めた。また昨シーズンのニュージャージー交響楽団との初共演で指揮したマーラーの交響曲第5 番は大変に高い評価を得たことから、同オーケストラとの再演、およびインディアナポリス、コロラド、フェニックス、そしてヒューストン交響楽団への出演が決定した。
クリストフ・ケーニヒはマルモ交響楽団の首席指揮者を2003 年から2006 年まで務め、グラン・カナリア・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も経験している。この2つのオーケストラにおいて彼はハイドン、モーツァルトからリゲティ、ヘンツェ、タネージといった幅広いレパートリーを指揮している。またマルモ交響楽団とは《蝶々夫人》や《ニュルンベルクのマイスタージンガー》といったオペラもコンサート形式で取り上げている。
オペラ作品の指揮者としては、2003 年に急遽指揮をすることとなったチューリヒ歌劇場におけるジョナサン・ミラー演出の《後宮からの逃走》によって一躍注目を浴びることとなった。チューリッヒ歌劇場では《魔笛》やチェチーリア・バルトリやルッジェロ・ライモンディを迎えての《イタリアのトルコ人》も指揮しており、他にもマドリッドのテアトロ・レアルで《後宮からの逃走》、シュトゥットガルト国立歌劇場で《ドン・ジョヴァンニ》、ベルリン・ドイツ・オペラで《魔笛》と《リゴレット》を指揮している。
録音では、オルケストラ・シンフォニカ・ド・ポルト・カサ・ダ・ムジカと共にシェーンベルクとプロコフィエフ《ロミオとジュリエット》、サーリアホとシベリウスの交響曲第7番をアオ・ヴィーヴォ・レーベルから、メルセルをBBC スコティッシュ交響楽団と共にハイペリオン・レーベルから、マルモ交響楽団と共にベートーヴェンの交響曲をDB プロダクションから、そしてソロイスツ・ヨーロピアン・ルクセンブルクと共にプロコフィエフとモーツァルトのCD をSEL レーベルからリリースしている。なお、BBC スコティッシュ交響楽団を指揮したブラームスのピアノ協奏曲第1 番のCD ジャケットは2009 年9 月にBBC ミュージックマガジン誌の表紙を飾っている。
ケーニッヒは、彼も歌っていたあのドレスデン聖十字架合唱団のあるドレスデンに生まれた。その後、ドレスデン音楽大学で指揮法、ピアノ、声楽を学んだ後、指揮者として歩み始めた彼は、セルジュ・チェリビダッケやサー・コリン・デイヴィスのマスタークラスにも参加。この出会いをきっかけにシュターツカペレ・ドレスデンではサー・コリン・デイヴィスの助手をシンフォニー・コンサートとオペラ公演で務めるようになった。彼のプロの指揮者としての第一歩は、カラヤン国際指揮者コンクールに入賞した後に就任したヴッパータール/ゲルゼンキルヒェの首席カペルマイスターの任においてであった。

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